膜性腎症 一次性と二次性の鑑別

抗PLA-2R抗体陽性であれば1次性の可能性が高い。海外では陽性率80%だが、日本では50%程度。

IgG1、IgG2がIgG4 以上もしくは同等に陽性である場合、二次性膜性腎症の可能性が高い。感度70 %、特異度80 %と報告されている。 (Nephrol Dial Transplant. 2004 Mar;19(3):574-9.)

二次性膜性腎症の原因になりうる細菌感染症としては、Actinomyces(口腔内菌)、Helicobacterpylori、梅毒なども知られている.マラリア、フィラリア、住血吸虫症の報告もある。(日腎会誌 2011;53(5):697-702.)

StageⅠのごく初期の膜性腎症では、IgG1がIgG4より優位になることがある。疾患が進むにつれてIgG4優位にスイッチする可能性がある。(Mod Pathol. 2013 Jun;26(6):799-805.)

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