/左室駆出率が保たれた心不全をHFpEFという。
拡張性心不全患者は心不全患者全体の30-50%を占める。 (Circ J 73: 1893-1900, 2009)
左室拡機能障害では左室拡張末期圧(LVEDP)が上昇する。透析患者でも拡張性心不全はおおい。この状態でAfterload mismatchが生じると、容易に循環動態が破綻する。
LVEDPが上昇していかを見る指標として、心エコーのE/A、E/e’がある
LVEDP 正常 軽度上昇 中等度上昇 高度上昇
0.75<E/A<1.5 E/A≦0.75 0.75<E/A<1.5 E/A>1.5
E/e’<10 E/e’<10 E/e’≧10 E/e’≧10
DcTが140 msec未満に短縮しているとLVEDPが高度上昇している可能性がある。